1040字
当初のヴツァーのイメージ落書き。
絵本みたいな感じがいいなと思ったんだけど、内容は殺伐としてるw
意味不明なブツァーがお気に入り。
1704年の10月に大英帝国で発生した「豚戦争」は稀に見る大惨事であった。
ヴツァーと呼ばれる少年が、貴族街のあるロンドン西部のPigstonに、豚を大量に放ったのである。
その大量の豚は、どこから運んできたのか?と民衆は謎に思ったのだが、
それは解らなかった。
さて、その貴族街では、
「豚が豚が、ああ臭い」
と大変混乱して、窓を閉め切り人々は引き蘢ってしまった。
さぁ、これが後々の惨事と繋がるのである。
少年ヴツァーは、
「プクク、プククク」
と笑うと、貴族街の玄関を一つ、一つと訪ねては、
『クーデターが起きたぞ!逃げろ、逃げろ』
と、呼び掛け、ある所には、
『海の向こうから大軍が押し寄せてきたぞ!』
と叫び、またある家では、
『魔女が豚を召喚したぞ』
と騒ぎ立てた。
貴族の連絡網は、まぁある意味狭いもので瞬く間にその噂が拡がると、豚が外を歩き回ってるのもあって、さぁさぁ逃げよ逃げよと、慌てふためくのであった。
そうなると、貧民街の乞食どもが黙ってはおらず、一世一代の大チャンスであるとばかり、貴族街の家々に盗人に入ると、これまた、警察が反応し、騒ぎは大きくなるばかりであった。
少年ヴツァーは、
「これでもまだまだ」
と今度は政府の役人に、
「あのPigstonで、一揆が起きた!」
と、伝えると、これが軍が発動することになり、Pigstonは、正に戦争状態と化して、pigston10万の人々がそれぞれ、何故か
クーデター派 3万人
外国の大軍派 4万人
豚を召喚した魔女派 3万人
と分かれに分かれて、さも、中国の三国志のような均衡状態を作り上げたのである。
戦争とは経済を激しく疲弊させる。
戦争状態が1年続くと、皆がりがりに痩せ細り、貴族もまた貧民もまた、軍人も飢えていた。
そこで、少年ヴツァーは
「皆さん、豚をお食べなさい、美味しいレシピを知ってますよ」
と三国の均衡地帯において、料理を始めるやいなや、
「なんだなんだイイ匂いがするぞ」
と10万の人々が、その広い荒野に集まり、豚を食べていると、
「なんで戦っていたのか」
と馬鹿らしく思えて、皆が仲良くなったのである。
そこで少年ヴツァーは、
「なんだ面白くない」
と思って、
「これは毒入りだぞ!クーデター派の陰謀だ!!」
と喚き立てるや、そこでは未曾有の大殺戮戦争となって、10万の人々は消滅したのである。
流石に大英帝国政府はこれは口外できぬ歴史よと、今の今まで隠してきたわけであるが、少年ヴツァーは
「皆に知ってもらいたい」
と、世界中に知らしめたのであった。
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